一般社団法人猟協

100年後の日本の自然を豊かなものに

ジビエ広域搬入実証実験事業

冷凍車の改造が進んでいます!

冷凍車の改造が進んでいます!
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after

さて、今回は冷凍保冷車の改造や架装が進んできていますのでご紹介します。

上の写真はトラックのボディーリフトアップのビフォーアフターになります。冷却ユニットを床下に搭載しているため、山間部での走行により底打ちを防ぐため、車検基準適合範囲内でボディーを持ち上げています。

私の車もリフトアップをしていますが、どうしても林道走行時や、轍(わだち)で底を擦っちゃうんですよね。

それではノーマルとボディリフトした車を並べて見てみましょう。

(左)ノーマル車(右)ボディーリフト施工※ホイールはイメージです

これなら設備を擦ることを軽減できそうですね。

もっとオフロード車両のような外観になると思ってましたが、さりげない感じでやりすぎず良いですね。

猟師工房さんが手がけるのでこんな感じなのかと、、、、

いやいや。今後この車両は地方自治体などが整備するジビエ処理施設で使用される可能性もありますので、オートサロン出展車両のような車には出来ないですよ。。。

本当はタイヤのインチアップも実施して、最低車高そのものを上げることが理想なのですが、軸重や最大積載量の問題もあり、実売に関しては標準装備タイヤと同サイズとなります。錆や傷に対する強化塗装などを施します。

カッコ良さより安全を第一に考えましょう!

さて、架装の進捗はどのようになっていますか?

ほぼ完成に近づいていますよ。動作確認も済んで間もなく塗装部門への引き渡しとなっています。それでは写真をご覧ください。

改造を担っていただいた会社様にご協賛いただき、血液が付着する可能性が高いリアバンパー部をラプターライナーという特殊な硬化皮膜を持つ塗料で塗装いただきました。

こちらはフロアスライダー方式の保冷庫内部に装着する櫓(やぐら)とフロア部分になります。錆びにくいステンレス素材を使用し、食品を運搬することを前提として設計しました。もちろん鉄ではありませんので耐水性、耐薬品性にも優れますので、使用後の殺菌洗浄に心配する必要がありません。

実際の車両に装着テスト、動作テストを行いました。このように電動ウインチを使用しフロアそのものが荷台外にスライドし、運搬用ソリに載せた状態で捕獲個体を楽に保冷庫内へ格納できます。

こりゃたまげましたね。やっぱり捕獲個体をトラックに載せる作業ってとても重労働ですし、腰も痛めやすいんですよ。ご高齢になり、搬出作業ができない猟師さんが引退するのを目の前で私も沢山見てきました。これがあの時あればなぁ。

これは凄い装備ですね。行政へクレーンをつけるなり、ウインチをつける補助は出ないのか?というご質問も沢山受けますが、何もできないのが実情だったんですよね。

私の行政でも同じくです。

ピーチトレーディングさんとても素晴らしい車両を作っていただきありがとうございます。これと櫓は同じ構造で、ラダー(積載用梯子)を使用した廉価版もできるんですよね?

予算を確保できないというお悩みを解決するために、床を引き出す機構を付けず、ウインチで運搬用ソリそのものを引っ張り上げる装置付きの廉価版を現在作成しています。

選択肢があることはユーザーにとってとても大切なことですよね。宮島さんよろしくお願いします。

このあとはこちらでお預かりして、保冷庫内の温度上昇を抑える遮熱塗料を車体へ塗装します。

それではメンバーの皆様、引き続きよろしくお願いします。それでは最後に原田さん、告知をお願いします!

完成した車両を実際に見ることができる機会を設けてほしい!というお問い合わせを多数いただいております。そのご要望にお応えして、令和6年2月23日(祝)午前11時〜15時まで千葉県君津市にございます猟師工房ドライブインにて「完成お披露目展示会」を実施いたします。この機会にぜひ猟師工房ドライブインへお越しになってください。

正式なイベントの発表は次週のブログにて発表いたしますので、お見逃しのないように皆様スケジュールを空けておいて下さいね。ちなみに3月には奈良県宇陀市にて新しくオープンする「宇陀ジビエファクトリー」にて車両展示会と最新鋭の獣肉処理施設見学会を開催予定です。こちらも改めて告知いたしますのでお待ちください。

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